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センターについて

コーディネーター 矢田 昭子

希望される暮らしを安全に安心してできるよう
に、多くの支援者と手と手を取りながら支えたい
島根県医療的ケア児支援センター
コーディネーター 矢田 昭子(やた あきこ)

 私は島根医科大学(現島根大学医学部)の看護学科教員として勤務していた2003年に出雲保健所の協力を得て、医療的ケアが必要なお子さんを在宅で介護されているご家族の生活の実態について面接調査をしました。その結果、ご家族は介護負担が大きい、相談窓口がない、きょうだいに関わりたくても関われない、などの語りが多くあり、支援の充実の必要性が明らかとなりました。出雲保健所が中心となり、検討会が開催され、検討会メンバーとして、支援フロー図や支援ファイルの作成、子どもと両親、 きょうだいを含めて交流ができる交流会に関わりました。参加したきょうだいは何年経過しても「楽しかった」と親に話すそうです。
 近年では、人工呼吸器を使用しているお子さんが呼吸器を外して困っているご家族に対して訪問看護師やかかりつけ医と連携したプレパレーションの実施や、島根県医療的ケア児等コーディネーター養成研修の講師や演習のアドバイザー、訪問看護師や保健師対象の研修の講師や事例検討、などに関わっています。
 今回、島根県医療的ケア児支援センターの開設にあたり、コーディネーターとしてお子さんおよびきょうだいを含めたご家族、支援者の皆様の相談に対応することになりました。今までの経験を活かしながら、お子さんやきょうだいを含めたご家族が笑顔にあふれ、希望される暮らしを安全に安心してできるように、多くの支援者と手と手を取りながら支えたいと思います。